倫理研修

先週の話ですが、東京都行政書士会主催の倫理研修を受講してきました。
東京都行政書士会では、倫理研修を受講しないと、職務上請求書の購入をすることができません。正式には「戸籍謄本・住民票の写し等職務上請求書」。すなわち、職務上請求書があれば、職務上の依頼を遂行するために必要があるとき、第三者の戸籍謄本や住民票を請求することができるということです。

なぜ倫理研修を受講しないと職務上請求書を購入することができなくなったのか。

その理由は以下の点にあります。

戸籍や住民票は、プライバシーの情報が記載されています。そのため、他人のプライバシー情報を知りたい業者から頼まれて職務上請求書を利用し、戸籍等を不正取得する者が増え、プライバシー権侵害となるケースが後を絶たなくなってきました。かかるプライバシー権侵害を防止するべく、倫理研修を受けさせることによって、正しい職務上請求書の使用を徹底させよう、ということからです。

そして、行政書士として倫理が必要となるのは、職務上請求書を行使する際にとどまりません。

行政書士の業務全般において、倫理は必要となります。
業務を遂行するにあたって法令遵守するのは当たり前です。また、規則に書かれていないことであっても、倫理に悖るような行為をすることは、信頼を失います。

仕事をするうえで、信頼は重要です。信頼されない行政書士では誰からも依頼されないでしょう。

もちろん、絶対に駄目なもの以外、倫理に正解はございません。

ですが、どう振る舞うのが倫理的には良さそうか常に考え、誠実に行動する行政書士でありたいと思いました。